英語でも日本語でも、必死に話そうとしていると、忘れてしまうことがあります。
とにかく今思っていることをどうやって伝えようか考えて、それを英語にして話すことは、英会話を上達させるための基礎固めになります。しかし、その次のステップへ移るためにも、自分の本当のゴールに向かうためにも忘れてはならないもの。
それは「会話」です。
会話とは何でしょうか。久々に埃をかぶった辞書を開いてみました。
辞書には
会話とは、複数の人が互いに話すこと。また、その話。
と解説されています。
「互いに話すこと」が会話です。
レッスンを受けていて必死に英語で話そうとしていると、いつの間にか自分の言いたいことばかりを言っていて、「会話」することを忘れてしまいます。私は「オンライン英会話」で「オンライン英語演説」をしようと必死になっていたのです。
本質をすっかり忘れていました。私の1年後の目標は、
外国人の心を掴める英会話のスキルを身につけている
英会話トレーニングの目標より
でした。
演説で人の心を掴むこともできるかもしれません。でもそれはその場だけのものでしかないでしょう。展示会などでセミナーをやっていても、その場では大勢の人だかりができるかもしれません。しかし、その大勢の人達の心を、いつまでも掴んでいることができるでしょうか。そんなことができるのは極希で、スティーブ・ジョブズのようなひとが革新的なイノベーションをプレゼンした時くらいのものでしょう。
私の目標の本質は、その場だけ心を掴むことではなく、心を掴み、ともに歩んでいく友人を作ることです。
RIE先生のバーチャル英会話教室のレッスンを受けていて、なんとなく耳にした
「相手に質問されて答えたら、そのあと同じ内容でも良いから質問を返して会話を続けてみてくださいね。」
という一言。これがレッスン後にジワジワと響いて来て、やっと気づくことができました。
互いに話せる仕組みを持とう
「複数の人が互いに話す」にはどうしたらよいでしょうか。
互いに話すということは、相手に話してもらうきっかけを作ることが必要です。
では、そのきっかけを作るためにできることはなんでしょうか。
- 相手に質問する
- 質問されたことを相手にも質問する
- 自分が言ったことに対して意見を求める
- 相手の言ったことに対して意見する
ざっくり出してみましたが、色々有りそうですね。「会話術」系のノウハウ本を見たら、具体的なことがもっとたくさん出てくるかもしれません。
これらはたぶん、言うか言わないかのレベルなのだと思います。英語としてもさほど難しい文法を使うわけではないはずです。
たとえば、
It’s a beautiful day, isn’t it?
きれいに晴れた日ですね。
スティーブの英会話なるほどフレーズ100(アルク)より
といったように、isn’t it? と付け加えることで、相手は何か意見を返してくれるでしょう。
レストランなどで、
I’d like a dessert.
デザートが欲しいな
などと自分の意見を言った後に、
What are you gonna …?
君はどうしますか?
と聞き返すことで、さらに会話を広げることができます。
私はあなたに興味がある。
この意思を伝えることこそが、相手とコミュニケーションを取るために大事なこと。英語で話すことも重要ですが、この姿勢を常に忘れないようにしなければなりませんね。